朝日に照る紅葉 仏殿脇
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東香山大乘寺は、山号を別に古くは椙樹林、のちには金獅峯ともよんでまいりました。ご開山は、福井県の曹洞宗大本山永平寺の第三代・徹通義介禅師です。
徹通義介禅師は、師の道元禅師の清貧、古淡の家風をうけつぎ、人材育成に意を注ぎ、時代に即応し、時代に先行する仏法の実現に夢を結んだ祖師でありました。そして、徹通義介禅師の門下から、曹洞宗大本山總持寺を開創した曹洞宗太祖瑩山禅師が登場されました。瑩山禅師は大乘寺の第二世であります。
実に、大乘寺は、大本山永平寺、大本山總持寺に格別の由緒をもち、大本山永平寺の四門首の一であり、両大本山に次いで、わが国曹洞宗の古刹と言ってよいのであります。
大乘寺の伽藍は、わが国禅宗建築なかんずく曹洞宗寺院建築の典型的な七堂伽藍の配置を示しており、仏殿は国の重文指定、その他の建物は、県、市の指定有形文化財となっています。
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